hello-goodbye [2300号]

2008年6月19日
本日の日記

今日は本当に運命的な出会いだった。こんな人に会えるなんて予想だにしてなかった。僕は久しぶりに気持ちが高揚した。

今日からさかのぼり昨日、社会は死刑の話で持ちきりだったが、一本の電話を受ける。

Y
「明日暇か?」


「いかにも暇だ」

「じゃあ会おうよ」

「いいよ、じゃお昼一緒に食べようか」

その会話の後実は40分も話し込んだが、それはいいとして、そうして今日になる。

11:30に待ち合わせ。ちょっと時間があったから古いPCのFM音源で遊ぶ。

時間。

Yと会う、久しぶりだが、最近はほぼ定期的に会っている気がする(月に一度くらい)

Yおすすめの店でスイーツ(笑)でも食べようとしていた、最初は。だがそこが休みだったので別の店。しかし潰れていたので別の店。そうしているうちにカレー食べたいね、という話になってカレー屋へ。

Y
「潰れとる」


「潰れすぎじゃないか・・・」

Y
「全くだ・・・」


「国道沿いにCoCo壱なかったっけ?」

Y
「そこまでしてCoCo壱のカレー食べたくない」
(*国道沿いのそこまで約20分かかる)

うーん、田舎だからなぁ。しょうがないさ。

結局イタリアンになった。

天井が高くて清潔感のある店内は殆どが女性だった。

Yが上座に座って(だいたい僕は誰でも下座の事が多い)パスタを頼んだ(スパゲティだけどな、でもメニューにはパスタとあったからあえてパスタを採用する)

ランチメニューから頼みました。Yは大盛りで。
私が最初に後悔したのは前日の長電話でした。ここであらかたしゃべってしまい、早くもネタが枯渇。

でも午後どうしようか、という話でなんとか盛り返しました。

午後はさいころで決めよう、とYが言いだし、1〜6まて行きたい場所を決めることに(僕は見てないのではっきりと言えないが水曜どうでしょうの模倣だ、とYは言ってました)

あたりらしいあたりは少なくハズレが多く、ハズレには秩父というのも(秩父は良い街だけど遠すぎる)

パスタ、彼は明太子パスタで僕はカルボナーラ。店長らしき人は本物のイタリア人っぽかった。顔が濃かったからきっとそうなんだと思う。
皿を引き払ってもらうときに「すみません」と言っていたYが印象的だった。そういう細かいところが本当出来てるやつだなって、普通の人は会釈程度でしょう、僕もそうだし。


「きちんと挨拶するんだな、律儀だね」

Y
「おいしいものを出してくれる店にはそうしたいからさ、ここはお気に入りだから」


「ふーん」

確かにカルボナーラ、おいしかった。クリーミーで濃厚。でもしつこすぎるというわけでもなく、さらりと流れるような舌触り。

適当に食べ終わると店員さんがスイーツ(笑)を持ってきてくれた。
スイーツうめーな。こんなおいしいものを食べられるなんて幸せだね。

お店を出るときにYはごちそうさまでしたーって言ってました。
牛丼屋か、と少し思ったがでも別に不自然というわけでもないだろう。僕も一応彼の後からごちそうさま、と言いました。

Yの支持者は多いらしいが、細かいところをみてきっと癒されてるんだろうなぁ、なんて思いました。細かいけど、そういう気配りができるって良いですよね、僕は真似できんが・・・。

さいころを調達するのに少しばかり難を要しましたが、100円ショップにありました。購入。

Y
「じゃんけんで振る人を決めるぞ」


「責任重大だな・・・最近サザエさんとじゃんけんして負けが続いてる・・・」

本当にやってます。サザエさんとじゃんけん。

・・・僕が負けました。

Y
「さあ」

さいころを放り投げる。

出たのは4


「4てなに?」

Y
横浜だ


「まぢで・・・」

Y
「ランドマークタワーだ」


「まてまて、誰も一番上の数字の場所に行くとは言ってな(ry」

Y
「ルールはルール。俺はルールを破りたくないんだ」


「では行こうか」

Y
「俺が振ったらどうなるんだろ」

とYが振ってみるとこれまた4、これが後に微妙な感動を生みます(主に僕にとって)

・・・というわけでハマまで言ってきました。横浜。

御電車は東上線→湘南新宿ライン→根岸線(桜木町下車)

ついたのは午後2時過ぎでしょうか。地元から予想以上に遠くて驚きました。

湘南新宿ラインでは大崎から乗り換えて品川にいってアクアスタジアムに行くか?という話にもなったんですが(横浜が遠いから)結局横浜。

・YOKOHAMA MINATOMIRAI21(SAKURAGI STA.)

ランドマークタワーは日本一の高さのビルであり、日本一の高速エレベータを持ってます。シースルーなエレベータかと思ったらそうじゃなかったのが残念。構造上無理だったんでしょう(建物の中心部っぽいから、よく知らないけど)

さいたま民には横浜みなとみらい21について換言すると、さいたま新都心ってところでしょうか。個人的にはさいたま新都心はさいたま新都心(笑)って書いてやりたいくらい情けないと思うけど。。。
みなとみらい21は立派だった。海があって映えるし、空き地も目立つがさいたま新都心ほとじゃない。新都心としての基礎がきちんとあって、交通も発達し、整備も行き届き広々とした都市設計はさいたま市も是非見習うべきです。特に大宮駅東口の惨事は・・・。

さて、展望台エレベータまでの間、後ろにいた外国人とおばさんの二人組に話しかけられる。

このおばさんは困っていたようで僕に「割引券って英語でなんて言えばいいのかしら」と尋ねてきた。俺に聞くなよ、と思いつつ適当に返事をしてみたら外国人の方にも伝わったみたいでほっと一安心。するとこのおばさんは「申し訳ないけど、少し彼に案内してくれないか?」と頼んできた・・・。

え、この僕が英語で?

無理ぽ・・・と思ったけど、でも面白いと思った。自分の英語力をネイティブに試すなら今だな、と思って承諾した。

展望台に着くといろいろと会話をしました。英語嫌いのYはすぐに逃げ去りましたが(笑
まあ学校でならった自己紹介をするのかな?と思ったんですが、富士山はどこだー、とその方言うのでおばさんとご案内。

喜んで写真を撮っている間にこの奇妙な二人の関係について質問してみた。


「お二人はどういうご関係なんです?」

おばさん
「私と彼とはパナマの船の上であったの」

パ、パナマ、だと・・・!?さすが横浜。


「ということは日本で再会ということですか?」

おばさん
「まあね、本当は私の友達が彼、スティーブンの友達で、彼女の方が英語がペラ(よく話せる)だから、彼女が案内するはずだったんだけど都合が悪くなっちゃったらしいのよ、それでまあ私でもタワーに連れてくること位はできるから連れてきたものの困っちゃってたのよ」


「そうなんですか・・・」

そのスティーヴンはカリフォルニアで高校の先生をしているらしい。歳は40代後半から50代前半って感じ。ちょっとピザってる(*1)。
(*1:太ってるってこと)
そうしているうちにスティーヴンが僕に話しかけてくる

Stephen
「Can you...(このデジカメで写真を撮って欲しい、富士山方面を背にして的な意味で、と言っていた)」


「OK」

彼は懇切丁寧にシャッターの切り方を教えてくれたが、僕はパソコンオタクだよ?デジカメなんて何回も使ってるってば。

はい、チーズ、がよくわかんないので、適当に合図した。

プレビューでは逆光気味だったけど、まあ良いんだろ、と思って返すと

Stephen
「oh,darkly...(:-<」

と悲しそうな顔していたので

「Why don’t you use flash?」

なーんてすらすら言えるわけ無いのでフラッシュ!フラッシュ!と応援したらそうだね、フラッシュだよな、というわけでもう一枚頼むよ・・・と依頼されたのでフラッシュをつけて撮ってあげた。

適当英語でもそこそこ通じるものだなーと実感した。いったんは別れたけど、360度な展望台。お互い反対に歩けばまた出会う。

おばさん
「やっぱりあなたが居た方が良いわ、もう少しお話してあげてよ」


「僕で良いんでしょうかね」

スティーヴンはそこそここの僕を見初めてくれたらしく(日本語おかしいよ)いろいろ話してくれた。

まずあのくるくる回ってるのはなに?と聞かれたので風車、と教えてあげたら電気は提供しているのか?と聞かれたのでMaybe supply(ing)と答えた。まあハマっこじゃないからよく知らない。おばさんは神奈川県民らしいので聞いてみたら「送ってるわよ電気」と即答だった。

そのあとNYにも日本の寿司屋があるけど高いよボケ。
大衆向けの店ではその10分の1の値段だからたらふく食っちまったぜははははは!とアメリカンなトーク(?)

僕リスニングはまあまあ出来るんだけど会話が出来ない。
センター試験みたいに会話を聞いて、質問の答えとして適切な文を次の選択肢1〜4のうちからひとつ選びなさい。だったら得意なんだけど。

でもアメリカ人だからやっぱりすごくフレンドリーだった。いいね、こういう点は見習いたい。

相当気に入られたのか、肩を組んで記念撮影もした。僕の不細工な顔は海を渡るみたいです。

僕が目をきらきらさせていたからなのかは知らないが

おばさん
「スティーブンは土曜日には私の家に来ることになっててね、やっぱり英語が出来なくて困るから、あなた、来ない?うち藤間なんだけどね」

えええええ、こんな見ず知らずの人を誘って良いのかよ。
おばさんがお姉さんだったらなぁ・・・


「土曜日?今週のですか?」

おばさん
「そうよ、埼玉の兄ちゃん(と言われた)の足だと駅から10分くらいってところかしらね、来るなら住所書くわよ」

女性から住所教えてくれるなんて大胆ね。
お姉さんだったら・・・

ただ、さすがにパラサイトな身分で異文化交流している場合でもないんで、丁重にお断りしておきました。本当は行きたかったな。

その後スティーヴンとも片言ながらまたやりとりをしまして、君みたいに片言でも話せる人がいて嬉しかっただの、日本は美しいだの、日本人が好きだの、親切だの、ネトウヨかよってくらい日本を褒めまくってました。外国人に日本は人気っていうけど、嘘じゃなかったんだな・・・。

おばさんに僕の地元の話をしたら通じたのが嬉しかった。
旅行で来たことあるらしい。パナマに埼玉。なんてアグレッシブなおばさんなんだろ、かっこいい。ついでに神奈川県民の方にもしられてて鼻が高かった。良いところよねって。どうもありがとう。

交流は40分くらいでしょうか。がんばって英語勉強しようって気持ちになりました。ハトマメ気分。(マッキーの歌にそう言うのがある)

言葉は使ってナンボだし、僕ってすごく小さい世界しか見てなかったんだなーって。ちょっとした出会いだったけど、自分にとって、今までの考え方を変えるいいきっかけになったと思いました。英語は全然ダメだったけど、僕の見てない世界ってまだまだたくさーんあるんだなって。

別れ際におばさんから「今夜は中華街で食事のつもりなんだけどそのことを英語で言って欲しい」と言われたのでまたたどたどしく訳してみたらスティーヴンは喜んでた。いいな中華街か、僕にもおごってくれ。

スティーヴンとがっちり握手してお別れ。
スティーヴンはこの出会いがあってよかったと、おばさんも
「あなたと出会えてよかったわ」と笑ってくださった。嬉しかった。泣きそうになった。ウルルン横浜記。おばさん、あめ玉ありがとう。

もう少しで外国人の友達が出来そうだったが、でも実際年齢差がありすぎだしね。連絡先くらい聞いておくべきだったかも。

・・・っと


「・・・デートすっぽかしてごめん♪」

Y
「・・・いあ・・・」

そう、Yを放置してしまった。いやなんどか誘って、これが友達です〜と紹介したんだけどYがのって来なかったんでついつい放置。
僕元々は英語好きだから外国人と話せるチャンスとかあるとついつい高揚してしまって・・・。


「ごめんな〜ごめん」

Y
「いやいいって確かに滅多にない機会だしさ」


「つまんなかったろう?」

Y
「ここから景色見ながら飲み物飲んでたから別に・・・」

友達を放置しちゃいかんよな。この行動がその後の行動に大きく響いてくる。


「だけどさいころを振って決めた行き先でさ、君が振っても4だったそんな横浜で、こんな出会いがあるなんて運命だよな」

Y
「まあな、確かにすごいとは思う」

そのあとは赤レンガ倉庫なんかを見まして帰宅へ。

実は池袋に着いたときTJライナーにも乗ってみたいと思ってたので1号を買っておきましたが・・・。


「か、快速が無くなるのを忘れてた」
桜木町17:35・・・どうあがいても18:00に池袋は無理。

もともと横浜を見ることが目的だったのでたぶんスティーヴンとのやりとりが予想以上に伸びすぎたのが原因でしょう。Yは別に気にしてないと言ってましたが僕はひさすらお詫びのしっぱなしでした。

なんとか時間をすりあわせて2号には乗車しました。これもまた乗った後も工夫が必要なのですが(停車駅の関係で)でもまあうまくいきました。

快適に足を伸ばして帰れる・・・通過駅であったとしてもこれは充分恩恵があるんじゃないでしょうか(行き過ぎた場合は戻る必要があるけど)
車両はまだ新しい香りがして心地よかった。TJライナー、ずっと続くと良いのですが・・・。

今日は楽しい1日だった。占いとか信じないけど運命の出会いってやっぱりあるのかなと思った。

I give this song for you.
The Beatles Hello Goodbye

http://jp.youtube.com/watch?v=QShSmpI0r9k

今日のマミ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
出かける少し前にマミが行方不明に。
狭い家でなんで居なくなるんだろうと思って探した結果、母の部屋のクローゼットと壁の隙間、という微妙な場所に居ました。
なんでまたそんなところに入り込むのかねぇ猫ってやつは・・・。