かんそう

2011年8月1日 日常
しばらく聴いてみた槇原敬之の『Heart to Heart』

結論から言えば僕はこのアルバムがやっぱり好きですね。

ひとつひとつについて感想を言うのはまあ大変なのですけれども、AppreciationとWhite Lieは内容がややかぶっている気がする。

傲慢さが“汚染されている”と表現するあたりマッキーの言葉選びのセンスが光りますね。
たんなる社会批判とはちょっと違う。むしろ内省的な歌ですよね。
まあ歌詞としてはWhite lieの方が好きかな。でも僕はだからといってすべてに感謝して自分が必要以上に低姿勢になるのも変だと思うんです。
果たして自然とはそんなに人間よりも強いものなんだろうか?
人は確かに自然の恵みを利用しているかもしれない。だけれども利用する方法を必死に考えて文明を気づいてきたのだって人類の努力の結果なんですけどね。
そこまでは自然が与えてくれた訳じゃない。

まあWhite Lieにはその辺の答えがあって、要するに

『今の生活は確かに人類が苦労して生み出したのかもしれない。けれどもその源流はこの豊かな自然や環境があったからなんだよ、そこまでも自ら作り出したと僕らは慢心してなかったか?神様がそう気づかせるために“白い嘘”をついたんだと思うよ』

って書いてありました。まあ、たしかに。

でも確かにそんなもんでね、悪い言葉ばかりを実は最近僕は使っていたんだけれど、そうすると水が引いたように人間がいなくなるんですね。
あんなに懐いてた人も僕が少し功利的になったとたんに引いてった。
もちろん僕が悪いんだけど、僕は基本的には人を信じないようにしてきたから、その人はちょっとちがってそうしてもいいかな、と感じさせてくれた人だったから少し落ち込んだよね。

でもやっぱり築けた関係性も当たり前という言葉に寄りかかった瞬間に崩れるということがしれてよかったんじゃないかと思う。

軒下のモンスター

古いファンは受け入れがたい歌なんじゃないでしょうか。amazonにもそんな事があいてあった。
この歌を持ってただちに槇原敬之がそうであると認めるのは変な話でね、実際Jewel In Our Hearts (Japanese Ver.)では普通の恋愛ソングを歌ってるわけで(林檎の花も)

この歌、僕も歌詞を聴いたときは『やってしまったか遂に』と思ったんだけどかつて彼は『誰も作ってない歌を歌っていきたい』みたいなことをいってて、そうするとこの類っていうのはあんまりないから槇原らしいといえば、らしいんですね。

僕は気にくわないと感じた部分の3文字だけを切り替えて勝手に解釈してるんですけれども、そうしなくてもいい歌だとやっぱり感じてしまうんですね。

主人公の閉塞感、恋する気持ちって本当は別にそんなに悪い事じゃないでしょ?
なのに“普通”と違う恋をする事がどうしてそんなに否定されてしまうんだろう?といいたげな歌ですね。

あと『愛しい人』ではなく『恋しい人』なのも注目ですね。やっぱり言葉の感覚が敏感ですねぇ。微妙に意味が違うんです。

たぶん槇原的には昔のラブソングガーっていう人には昔のを聴いてよってことなんでしょうな。

アレンジはいつもどおり、というか音質に関して言えばエイベックス時代よりもよくなってます(音圧がややひくめで聞きやすい)
今思うとあの歌もあの歌も、そういう意味で書きたかったんじゃないの?と思いますけどね。でも槇原敬之の幅が広がった事は確かで、自作ではどういう展開をするのか、とても興味があります。おすすめの一枚です。

Remember My Name

これ僕は失恋ソングにも感じた。つまり相手に自分の名前を告げて好きだと言って、恋人としての自分と言うよりは友達として・・・という。

同じ痛みも喜びも
感じられないけれど
分け合いたいと思う

ここがそう解釈するとすっきりするかなって。
友達同士だったら喜びだって分け合えるはず。だけど恋愛感情があったらどうだろう?
相手が恋愛で傷心するということは自分にとって有利になることであり、
相手がそれで喜ぶということは自分にとって不利なわけでしょう。

でも友達だから分け合いたいと。Name of Loveとかとはちょっと違うけど、激情的な失恋の歌というよりは、それが終わってちょっと落ち着きを取り戻したときに、じゃあ友達として・・・という潔くない人の歌(笑

もっとも素直に友達の歌と解釈してもいいと思います。
でもそれならわざわざ『それは友達の名前』と強調する必要はないと思うんですよね。
(*1:後日のスタパで槇原は『友達を強調する必要がある』的な事を言ってました。ここで友達の名前であることを強調することで自分は一人ではないということを明確にしたかったようなのです)

LUNCH TIME WARS

今回軒下の~と同じくらい好き。
歌詞がいいよね。こういうのが書けるのが確認できてちょっとほっとしてます。
まあおバカソングとまでは行かないけど印度式以来ののりのりな歌(?)
でもなんでOLさんて財布を抱えて腕組んでるんでしょうね(笑

どんなに大人になってもお昼は命がけという。ある意味でかわいい日常ですよね。
ヒール折れて、のところで『あっ』という加工された効果音がついてたりとか、ネタ曲の割には細かい丁寧な作りというのは印度式と一緒。
というかマッキーの歌は一度聴いたら覚えられる不思議。
ヒルーヒルーヒルナンデスー

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